歴史の授業で当然のように登場し、漢字もイマイチ意味がわからない単語の一つの「幕府」について解説していきます。
幕府とは征夷大将軍による武家政権のこと
幕府とは詰まるところ、征夷大将軍によって運営される武家政権のことを指します。征夷大将軍は簡単に言うと武士が朝廷に任命される役職で、武士たちのトップであることを表します。武家政権は要は武士による政権、つまり武士が政治を運営している状態を表します。武士が国会をしているイメージが分かり易いかもしれません(当時は今のような民主制ではありませんが)。
何幕府があるんだっけ?
幕府と呼ばれるものは実は3つしかありません。鎌倉幕府、室町幕府、江戸幕府、以上になります。日本史で鎌倉、室町、江戸時代以外も習うのに幕府はなんでこの時代にしか無いのか。それは実は日本史で武家政権だった時代が12世紀末〜19世紀中期頃の700年弱のこの期間だけだからなのです。繰り返しになりますが、武家政権は武士が政治を運営している状態です。つまり、それ以外は武家政権ではなかったと言うこと。豪族たちによる地域的な政治、天皇を中心とする朝廷による政治を経て、幕府政治となり、大政奉還で権力が天皇に戻り、戦争を経て民主政治へと変わっていった時代の流れがあるのです。
そういえば安土桃山幕府はないの?
室町時代と江戸時代の間には安土桃山時代があるはずだけど安土桃山幕府は何で無いんだっけ?と疑問に思い人もいるかもしれません。それはなぜかと言うと安土桃山時代に天下統一した織田信長、豊臣秀吉が征夷大将軍ではなかったからです。先述した通り、幕府とは征夷大将軍によって運営される武家政権なのでこの時代に幕府はありませんでした。ちなみに幕府がなかっただけで武家政権ではあったようです。
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