墾田永年私財法って何ですか?

奈良時代

土地の所有権を認める制度

 墾田永年私財法(こんでんえいねんしざいほう)は畑や田んぼを新しく作った人にその土地の所有権を以降ずっと認める制度です。奈良時代に聖武天皇が発布しました。

とにかく税を納めて欲しかったから生まれた

 墾田永年私財法が発布される約100年前、日本の土地は全て朝廷のものという決まりができました。この時は土地は1世代限定のレンタル制だったようです(班田収授法)。この制度は農民にとって結局返さなくてはいけないのでやる気を削ぐ制度で税の重さも有って、土地(口分田)を手放して逃げる人が少なくなかったようです。そうなると税収が減ってしまうということで朝廷は3世代まで所有権を認めて(三世一身法)農業の促進を図りました。しかし、これも結局3世代目で所有権を失うので時間と共に破綻していったようです。
 以上の結果から生まれたのが墾田永年私財法だったというわけです。

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